2006年1月
男児の「黒」、女児の「赤」と「ピンク」が主流に
選定は母親から子どもに主導権 5割強が量販店で購入
ランドセルの素材である人工皮革<クラリーノ>を製造販売している株式会社クラレ(本社:東京都千代田区)では毎年、<クラリーノ・ランドセル>購入者を対象にアンケート調査を実施しています。今シーズン、すでにランドセルを購入した人400名(05年12月26日までに到着した購入者アンケートより男女使用者各200名を無作為抽出)のデータを集計し、昨年(サンプル数400名)のデータとも比較してみました。
まず、近所の小学生が何年生ぐらいまでランドセルを背負って通学しているかを聞いてみました。
約4人に3人が(1)6年生(72.5%)までと、ランドセルは小学生の最高学年まで使用するものと見ています。
次いで、(2)3~4年生(8.5%)、(3)5年生(3.0%)と続きます。
消費者の多くは、まわりの状況からランドセルは6年という長い期間使用するものと認識しています。
購入したランドセルが「贈答」なのか「購入」したものかについて聞いたところ、3人に1人以上が「贈答」(35.0%)と回答、「購入」(65.0%)は3人に2人です。
昨年(32.0%)より「贈答」が3ポイントほど上がっており、高齢化社会と少子化を反映して、可愛い孫や親戚の子の小学校入学という通過儀礼にランドセルをプレゼントするというのは入学シーズンのひとこまとして定着しているようです。
男女別に見ると、贈られるケースは3年ほど前から男女が逆転して女児上位にあり、その傾向は依然として続いています(04年→05年→06年 女児=30.5%→35.0%→36.5%、男児=28.5%→29.0%→33.5%)。
ランドセル購入に当って選択したのは誰だったかを聞いてみました。
従来、ランドセル選定の主導権は母親にありましたが、現在は完全に子どもに選択権が移っています。男児の場合、昨年までは母親(46.0%)が子ども(31.0%)を大きく上回っていましたが、今年は男の子の選択が初めて5割(51.5%)を超え(母親=28.5%)を上回りました。
一方、女児(70.0%)の選択権は昨年(61.5%)より約10ポイントも上昇し7割に達しました。母親(17.0%)は年々(04年=28.0%、05年=25.0%)控え気味になっています。男児では女児より父親(男児=8.0%、女児=5.5%)の選定権が少し高くなっています。祖父母(7.7%)の選定は年々(全体04年=10.5%、05年=8.7%)減少しており、贈答が増えている傾向を考慮すると、お金は出すが選定には口を出していないようです。
いち早く「ランドセル」を購入した人は、どこで買ったのでしょうか。
一昨年約半数(48.8%)まで迫り、昨年(37.7%)10ポイント下げた(1)量販店の巻き返しが見られ一挙に過半数(54.7%)を占めています。(2)百貨店(20.2%)は昨年(20.2%)と同じシェアで、(4)通信販売(11.7%→5.0)、(6)家具店(9.0%→4.0%)が減ったのに対し、新たに(5)インターネット(4.3%)が登場。その他に挙げられた幼児服店、おもちゃ屋など、ランドセル販売は少子化の中で販売ルートの多様化が見られ、早い時期からいろいろな場所で購入されています。
<クラリーノ>製ランドセルを選択した理由を聞いたところ、半数が(1)軽いから(51.8%)を挙げて断然のトップです。発育盛りの子どもが重い教材を入れて背負うものだけに、軽さに対するニーズは依然として強いものがあります。次いで、約3割が(2)機能がすぐれている(28.8%)を挙げ、雨に強く手入れが簡単といったイージーケア性、機能性を評価しています。次いで、(3)色が気に入った(23.3%)、(4)価格が手ごろ(20.3%)、(5)<クラリーノ>で安心(17.3%)、(6)丈夫だから(16.3%)、(7)キャラクター製品だったから(15.3%)と続きます。
女児の場合、色が気に入ったから(26.5%)やキャラクター製品だったから(23.0%)というファッション的要素を男児(色=20.0%、キャラクター=7.5%)より強く意識しています。女児に人気のある今年のキャラクターは(1)キティ、(2)シナモン、(3)ウサハナなどです。
ちなみに、何色のランドセルを購入したかの質問では、男児では3人に2人が(1)黒(66.0%)、女児では2人に1人が(1)赤(47.0%)です。カラー化とはいっても、主流は黒と赤で、女児ではピンク系(ピンク、ライトピンク、ローズピンクチェリーピンクなど)が約4割(38.0%)を占めて第三のカラーとなっています。
購入価格は、全体平均が28,800円。原材料高騰の影響を受けて昨年比2,500円高となっています。
男児(28,400円)より女児(29,200円)の方が800円ほど高くなっています。
アンケート調査の結果からも分かるように、多くの消費者が6年生までの長い期間使用することを念頭に置いています。それだけに“丈夫で長持ち”する品質と発育ざかりの子どもに負担をかけない“軽量性”、長期間の使用で“飽き”がこないということも留意点です。