2005年1月
カラー化も落ち着き「黒」、「赤」、「ピンク」が主流
選定は母親から子どもに主導権
株式会社クラレでは毎年、<クラリーノ>ランドセル購入者を対象にアンケート調査を実施しています。
今シーズン、すでにランドセルを購入した人400名(04年12月24日までに到着した購入者アンケートより男女使用者各200名を無作為抽出)のデータを集計し、昨年(サンプル数400名)のデータとも比較してみました。
まず、近所の小学生が何年生ぐらいまでランドセルを背負って通学しているかを聞いてみました。
5人に3人が(1)6年生(62.0%)までと、ランドセルは小学生の最高学年まで使用するものと見ています。次いで、10人に1人が(2)3~4年生(9.0%)、(3)5年生(5.5%)と続きます。
消費者の多くは、まわりの状況から6年という長い期間の使用を念頭に置いているようです。
購入したランドセルが「贈答用」か「自己使用」なのかについて聞いたところ、3人に1人が「贈答用」(32.0%)と回答、「自己使用」は約7割(68.0%)です。
この傾向はここ数年あまり変化がなく、小学校入学を記念して祖父母や親戚がランドセルをプレゼントするのは入学シーズンのひとこまとして定着しているようです。
男女別に見ると、贈られるケースは一昨年から男女が逆転し、その傾向はより強く(04年→05年 女児=30.5%→35.0%、男児=28.5%→29.0%)なっています。
ランドセル購入に当たって選んだのは誰だったかを聞いてみました。
従来、ランドセル選定の主導権は母親にありましたが、一昨年当たりから子どもに選択権が移っています。
男児の場合、依然として母親(46.0%)が子ども(31.0%)を上回っていますが、女児(61.5%)では6割を超え、母親(25.0%)は年々控え気味になりつつあります。男児では女児より父親(男児=10.5%、女児=7.0%)の選定権がちょっと高くなっており、ここでは“父権浮上”が見られます。祖父母(8.7%)の選定は年々減少しており、贈答傾向に変化がないことを考慮すると、お金は出すが選定には口を出していないようです。
いち早く「ランドセル」を購入した人は、どこで買ったのでしょうか。
昨年、約半数(48.8%)に迫った(1)量販店(37.7%)は、今年10ポイントほど下がって多様化が見られます。
通信販売(10.3%→11.7%)、家具店(3.8%→9.0%)が増え、その他(5.3%→7.3%)の増加が顕著です。これにはおもちゃ屋、幼児服店、新ルート「インターネット」が加わって、ランドセル販売は少子化の中で混戦模様となっています。
ランドセルは早い時期からいろいろな場所で購入されています。
<クラリーノ>製ランドセルを選択した理由を聞いたところ、約6割が(1)軽いから(59.8%)を挙げて断然のトップです。発育盛りの子どもが重い教材を入れて背負うものだけに、軽さに対するニーズは強いものがあります。
次いで、3人に1人が素材に対する信頼性(2)<クラリーノ>だから(32.8%)、5人に1人が(3)価格が手ごろ(22.2%)と続きます。
女児の場合、キャラクター製品だったから(40.0%)や色が気に入ったから(26.5%)というファッション的要素を理由に挙げているのが目立っています(男児=キャラクター=8.5%、色=15.0%)。女児に人気のある今年のキャラクターは(1)シナモン、(2)アリエル、(3)キティ、ウサハナなどです。
ちなみに、何色のランドセルを購入したかの質問では、男児では4人に3人が(1)黒(75.0%)、女児では過半数が(1)赤(62.0%)です。カラー化とはいっても、主流は黒と赤です。女児では(2)ピンク(31.5%)(3)ローズピンク(3.0%)といったピンク系が続きます。
購入価格は、全体平均が26,300円で、昨年比1,100円高です。男児(24,300円)より女児(28,200円)の方が3,900円ほど高く、昨年の2,500円より差が広がっています。
男児の値上がりは400円に過ぎませんが、女児では1,800円にもなっています。男児が実用性を考慮しているのに対し、女児ではファッション的要素を重視しているせいかもしれません。
アンケート調査の結果からも分かるように、多くの消費者が6年生までの長い期間使用することを念頭に置いています。それだけに“丈夫で長持ち”する品質と発育ざかりの子どもに負担をかけない“軽量性”、長期間の使用で“飽き”がこないということも留意点です。