ランドセル事情

2003年「ランドセル」購入者アンケート

2003年3月

カラー化といえど男児は「黒」は8割、女児の「赤」は7割強
選定は母親から子どもに主導権

(株)クラレでは毎年、<クラリーノ>ランドセル購入者を対象にアンケート調査を実施しています。今シーズン、すでにランドセルを購入した人500名(1月10日までに到着した購入者アンケートより男女使用者各250名を無作為抽出)のデータを集計し、昨年(サンプル数500名)、一昨年(同400名)のデータとも比較してみました。

調査結果 解説

1. 「ランドセル」は約6割が「6年生」まで使用

まず、近所の小学生が何年生ぐらいまでランドセルを背負って通学しているかを聞いてみました。
5人に3人が(1)6年生(59.4%)までと、ランドセルは小学生の最高学年まで使用するケースが多いと見ています。次いで、10人に1人が(2)3~4年生(10.4%)、(3)5年生(6.8%)と続きます。
消費者の多くは、まわりの状況から6年という長い期間の使用を念頭に置いているようです。

2. 約3人に1人が「贈答」で入手

購入したランドセルが「贈答用」か「自己使用」なのかについて聞いたところ、約3人に1人が「贈答用」(32.2%)と回答、「自己使用」は3人に2人(67.8%)です。
この傾向はここ3年間あまり変化がなく、小学校入学を記念して祖父母や親戚がランドセルをプレゼントするのは入学シーズンのひとこまとして定着しているようです。
男女別に見ると、贈られるケースは女児より男児の方が多い傾向にありましたが、今年は男女逆転となっています。

3. ランドセル選びは子どもに主導権 3人に1人以上の子どもが自分で選択

ランドセル購入に当たって選んだのは誰かを聞いてみました。
今までランドセル選定の主導権は母親にありましたが、今年は(1)子ども(36.8%)が(2)母親(33.0%)を上回りました。男児は約3割(27.6%)ですが、女児(46.0%)では約半数にものぼります。男児では(3)父親(20.0%)が2割と高くなっており、ここでは“父権浮上” が見られます。(4)祖父母(11.6%)の選定は年々減少しており、贈答傾向に変化がないことを考慮すると、お金は出すが選定には口を出さないということでしょうか。

4. 購入場所…約半数が「スーパー」で購入

いち早く「ランドセル」を購入した人は、どこで買ったのでしょうか。
(1)スーパー(47.8%)が断然のトップで、今年は半数に迫る勢いを見せています。ランドセル販売でのスーパーの伸びは顕著で昨年比でも 5.0ポイント上昇しています。
次いで、4人に1人が(2)百貨店(24.2%)、13人に1人が(3)カバン専門店(7.8%)で購入しています。その他では、(4)通信販売(4.8%)、(5)幼稚園・保育園(4.2%)、(6)家具店(3.4%)、(7)ホームセンター(2.6%)といったところです。
ランドセルは早い時期からいろいろな場所で購入されています。

5. <クラリーノ>ランドセルの魅力は「軽さ」「安心」「手ごろな価格」

<クラリーノ>製ランドセルを選択した理由を聞いたところ、約7割が(1)軽いから(68.6%)を挙げて断然のトップです。発育盛りの子どもが重い教材を入れて背負うものだけに、軽さに対するニーズは強いものがあります。女児(73.6%)と男児(63.6%)では10ポイントの差があります。次いで、約3割が素材に対する信頼性(2)クラリーノだから(31.0%)と(3)価格が手ごろ(28.6%)だから、2割が(4)丈夫だから(21.6%)と続きます。
(5)色が気に入ったから(16.0%)や(6)キャラクター製品だったから(14.2%)というファッション的要素を理由に挙げているのは男児(色=11.6%、キャラクター=11.2%)より女児(色=20.4%、キャラクター=17.2%)に多くなっています。
ちなみに、何色のランドセルを購入したかの質問では、男児では8割強が(1)黒(82.8%)、女児では7割強が(1)赤(74.4%)となっています。ランドセルのカラー化とはいっても、主流は黒と赤です。女児の(2)ローズ(9.2%)、(3)ピンク(7.2%)、(4)ワイン(4.0%)といった赤の多様化が見られます。
キャラクターでは、男児のプーマ、ポケモン、女児のプーさん、ミニモニ、ミニー、うさはな、ハローキティといった名前が挙がっています。

6. 購入価格の全体平均は24,700円 贈答は自己使用より約2,000円高

購入価格は、「2.5~3万円未満」(39.8%)をピークに「2~2.5万円未満」(16.6%)と「3~3.5万円未満」(12.6%)に広がる形となり、全体平均価格は24,700円です。
世の中のデフレを反映してここ3年若干ながら低下(01年平均価格=26,100円、02年=25,400円)傾向にあります。
1.5万円未満(13.4%)という特価で購入している消費者がいる反面、10人に1人が3.5万円以上(10.8%)の高級品を購入しています。
男児(24,200円)より女児(25,200円)の方が 1,000円ほど、自己使用(24,100円) より贈答(26,000円)の方が約2,000円高くなっています。

7. 選ぶ時のチェックポイント

アンケート調査の結果からも分かるように、多くの消費者が5、6年生までの長期間使用することを念頭に置いています。それだけに“丈夫で長持ち”する品質と発育ざかりの子どもに負担をかけない“軽量性”、長期間の使用で“飽き”がこないということも留意点です。
(1)軽さや(2)素材への信頼性、(3)丈夫さ、(4)仕上げの良さなどがチェックポイントとなります。その他、以下のような点も気をつけたいものです。
(5)背負いバンドや留め金がしっかりしていること
(6)マチ部分の縫い目が揃っていて糸がはじけたりしていないこと
(7)錆びやすい金具類が少ないこと
(8)背負い部分の裏張りがしっかりしていること
また、売場で実際に背負わせてみて、子どもの身体にフィットしているかどうかの確認も大切なことです。