2001年3月
3人に1人が「贈答」で入手。品選びは4割強が「母親」、子どもの選択も2割強
クラレでは毎年、<クラリーノ>ランドセル購入者を対象にアンケート調査を実施しています。年末から2月にかけてすでにランドセルを購入した人400名(2月10日までに到着した購入者アンケートより男女使用者各200名を無作為抽出)のデータを集計し、昨年(サンプル数200名)のデータとも比較してみました。
今年のランドセルの商品傾向で特徴的なのは、“定番復帰”です。ここ数年人気だったカラフルなランドセルやブランドもの、カジュアルタイプといった、多様化傾向に歯止めがかかり、昔ながらの「学習院スタイル」で男児は黒、女児は赤という定番への復帰が目立っています。
ランドセル素材として人工皮革<クラリーノ>を鞄メーカーに供給している(株)クラレでは、こうした傾向を踏まえ、カラーは黒と赤を中心にネイビーや紺、ローズワインやピンクをラインアップして製造・販売を行っています。
まず、近所の小学生が平均して何年生ぐらいまでランドセルを背負って通学しているかを聞いてみました。
6人に1人は「一概にいえない」(15.5%)と回答しているものの、6割以上が(1)6年生(61.5%)までと、ランドセルは小学生の最高学年まで使用されるケースが多いようです。次いで、7人に1人が(2)3~4年生(14.2%)、10人に1人が(3)5年生(8.0%)といった状況です。
多くの購入者は、6年という長い期間の使用を念頭に置いてランドセルの品定めをしているものと思われます。
購入したランドセルが「贈答用」か「自己使用」なのかについて聞いたところ、約3人に1人が「贈答用」(33.2%)と回答、「自己使用」は3人に2人(66.8%)です。
昨年のデータでも「贈答用」(32.5%)は3人に1人の割合で、この傾向はあまり変わっていません。小学校入学のシンボルとしてランドセルをプレゼントするというのは定着しているようです。
男女別に見ると、男児は4割近く(36.0%)が「贈答」であるのに対し、女児では3割(30.5%)となっています。
ランドセル購入に当たって選んだのは誰かを聞いてみました。
一番多いのは[1]母親(45.2%)で、4割を超えています。これは男児(43.0%)より女児(47.5%)の方にやや多く、男児の場合は父親の比率が2割(20.0%)と高くなります。同性同士の意志の疎通があるようです。
次いで、約4人に1人は[2]子ども(25.5%)が自分で選んでおり、男児(18.0%)より女児(33.0%)の方が自分で選ぶケースは多くなっています。
[3]父親(14.7%)が選ぶケースも比較的多く、子どもの新入学に対する関心の高さが現れています。[4]祖母(7.5%)は[5]祖父(5.3%) よりやや多くなっています。
いち早く「ランドセル」を購入した人は、どこで買ったのでしょうか。
3人に1人が[1]スーパー(34.0%)、5人に1人が[2]百貨店(19.5%)、10人に1人が[4]カバン専門店(12.0%)で購入しています。昨年との比較では、スーパーの伸び(+13ポイント)が目立ちます。
また、就学前に[3]幼稚園・保育園(14.0%)の斡旋で購入しているケースも1割強となっています。[5]ホームセンター(6.8%) や[6]家具店(5.2%)、[7]通信販売(5.0%) などの新たな流通経路を活用する人も少なくなく、ランドセルは早い時期からいろいろな場所で販売が始まっているようです。
<クラリーノ>ランドセルにした理由を聞いたところ、約7割が[1]軽いから(68.5%)を挙げて断然のトップです。発育盛りの子どもが重い教材を入れて背負うものだけに、軽さに対するニーズは強いものがあります。次いで、[2]信頼できるので(39.0%)、[3]価格が手ごろ(31.8%)などが挙がっています。7人に1人が[4]仕上げがよいから(15.0%)を挙げ、品質に対する要求は高いものがあります。
また、[6]キャラクター製品だったから(7.3%)も約1割ありますが、昨年(15.5%)と比べると 8ポイントも減少。ここでも「定番回帰」が見られます。人気のあるキャラクターは男児では「アディダス」「ピカチュウ」「プーマ」など、女児では「マイメロディ」「ハローキティ」「ミニー」などとなっています。
購入価格は、「2.5~3万円」(37.7%)をピークに「3~3.5万円」(17.0%)、と「2~2.5万円未満」(17.5%)に広がる形となり、全体平均価格は26,098円です。
贈答比率の違いと思われますが、女児(25,483円)より男児(26,713円)の方が 1,200円ほど高くなっています。また、自己使用(25,275円) より贈答(27,749円)の方が約2,500円ほど高くなっています。
昨年との比較では平均価格は若干高くなっていますが、ほとんど変化がありません。