ファッション関連

フォーマルウェア…九割が所有するもの今後三割が購入を予定
~現代ビジネスマンのフォーマルウェア白書~

1997年8月

人と人の関係で成り立つ部分の多いビジネス社会にあって、改まった会合や冠婚葬祭への出席にはそれなりの服装が要求されます。
東京・大阪に勤務するビジネスマン450人に、フォーマルウェアについて聞いてみました。

「新年・忘年会」「仕事関係の葬式」「友人・知人の結婚式」が3大フォーマル

この一年間で、冠婚葬祭やちょっと改まった席、公私の集まりなど、いわゆる「フォーマルな場」への出席体験を聞いてみました。
一番多いのは(1)新年会・忘年会(76.7%)で、実に8割近くのビジネスマンが出席しています。次いで、半数が(2)仕事関係の葬式(50.9%)や(3)友人・知人の結婚式(47.1%)に、三人に一人が(4)同窓会・クラス会(34.0%)や(5)身内の結婚式(33.1%)、(6)仲間同士でのパーティ(32.7%)などに出席しており、現代ビジネスマンのフォーマルな場への出席はかなり多くなっています。

約9割が「フォーマルウェア」を所有

こうしたフォーマルな場に出掛けるには普段着というわけにはいきません。洋装・和装ともフォーマルウェアは出る席の祝儀・不祝儀、あるいは昼なのか夜なのかによって細かなルールがあります。しかし、現代ではかなり略式化されているのが実情です。
「フォーマルウェア」を持っているかどうかを聞いたところ、約9割のビジネスマンが「持っている」(89.4%)と回答。年代別では当然ながら、20代(73.4%)より30代(92.1%)、それよりも40代(97.0%)というように年配者ほど高く、50歳以上では全員が所有しています。

6割が「ダブル略礼服」を所有

では、どのようなフォーマルウェアを持っているのでしょうか。3人に2人が(1)ダブル略礼服(64.0%)、3人に1人が(2)シングル略礼服(35.1%)を所有しており、ビジネスマンのフォーマルは「略礼服」が中心です。
東西の比較では略礼服はダブル、シングルとも西の方が高く、フォーマルな場でも着用できるツーピースやスリーピースのスーツの所有は東の方が高くなっています。西のこれさえあれば冠婚葬祭がまかなえるという合理精神に対し、東はちょっとでもファッショナブルにという意識が働いているのでしょうか。
フォーマルの正装といわれる羽織・袴の(5)和服(5.6%)や昼間用の礼服である(6)モーニング(5.3%)、夜間用の略式礼装である(7)タキシード(4.4%)などを持つビジネスマンはいずれも1割未満で、正式礼装である(8)エンビ服(1.4%)にいたっては450人中わずか2人だけの所有です。

3割が「ブラック・フォーマル」を購入したい

9割のビジネスマンが何らかのフォーマルウェアを所有している中で、今後の「ブラック・フォーマル」の購入意向について聞いてみました。
「持っているが購入したい」(24.7%)と「持っていないので購入したい」(6.0%)を合わせると、約3割(30.7%)が購入意向を見せています。所有状況を反映して、東高(34.9%)西低(25.9%)となっていますが、所有していても買いたい人は年代が上がるほど(20代=15.2%、30代=19.7%、40代=28.7%、50歳以上=41.1%)多くなっています。
購入予定価格は平均6.6万円。購入時の3大重視ポイントは(1)デザイン(52.2%)、(2)サイズ(50.0%)、(3)価格(46.4%)となっていますが、(4)生地の感じ(40.6%)、(5)素材の種類(37.0%)、(6)黒の色あい(26.8%)など、素材についても関心が高くなっています。

「ブラック・フォーマル」の不満点

ビジネス社会ではブラック・フォーマルが冠婚葬祭におけるユニフォームともなってい るわけですが、日ごろどのような不満を持っているかを聞いてみました。
3大不満は、(1)ほこりがつきやすい(43.6%)、(2)夏暑く、冬寒い(33.6%)、(3)デザインの種類が限られる(28.9%)です。黒だけにほこりが目立つのは多くのビジネスマンが挙げる不満点です。また、夏冬兼用のブラックを所有しているせいか、「夏暑く、冬寒い」という不満も3人に1人が挙げています。
デザインに対する不満も多く、「デザインが限られる」に次いで、(4)デザインの良いのが少ない(18.7%)も4番目にランクされています。
以下、(5)値段が高い(18.2%)、(6)保管が面倒(17.6%)、(7)座るとシワになりやすい(17.3%)、(8)簡単に洗濯できない(16.0%)、(9)重い(14.9%)など、ブラック・フォーマルに対する不満は多岐にわたっています。