ファッション関連

正装?それとも定番?現代OLと黒のウェア

1998年11月

一昔前まで、黒の服といえば学生服か冠婚葬祭用(フォーマル)といわれたものですが、今や街の定番カラーとなって多くの女性が黒ずくめで歩いています。全身黒ずくめのファッションが街に登場したのは '83年前後だといわれます。デザイナーズ・ブランド(DC)が火付け役で、別名「カラス族」とも言われました。当時は、新しい都会的な女性のスタイルとしてもてはやされ、女性の社会進出とともに“自立した女性”の象徴ともなっていました。
黒のウェアを現代OLはどう捉えているのでしょうか。おしゃれをして出席するパーティや葬祭に着用するブラックフォーマルウェア、街着としてのブラックウェアなどと合わせて、OLの黒のウェアについて、東京・大阪のOL500人を対象にアンケート調査しました。その結果、現代OLの半数が「自分には黒の服が似合う」と考えており、3割が“おしゃれな気分”の時に着るとの回答が得られました。今後とも黒のウェアに対して若い世代を中心に強い購入意欲を見せており、この秋から流行しているグレーとともにシックな装いを街で見る機会が増えるものと思われます。

パーティ出席の目的は「食事」「おしゃべり」「つきあい」「雰囲気」「装い」

まず、現代のOLが1年間に出席するパーティや会合の出席状況を聞いてみました。ベスト5は「歓送迎会」「忘年会」「結婚披露宴」「結婚式の二次会」「新年会・新年パーティ」で、会社関係のものが多くなっています。出席の目的は「食事」「おしゃべり」「つきあい」「雰囲気」「装い」を楽しむことに重点を置いており、“色気”より“食い気”や“おしゃべり”といった傾向にあります。

おしゃれして出たパーティのトップは「結婚披露宴」、服のメインカラーは「黒」

おしゃれをして出席した一番最近のパーティ&会合は約半数が「結婚披露宴」です。その会場には約7割が「前から持っていた自分の服」で出席しており、約9割が「洋装」です。洋装の「ワンピース」、和装の「振袖」は、半数以上が着用しています。その服のメインカラーは3人に1人が「黒」と回答。他の色を圧倒しており、パーティ会場でも黒が目立っています。

ブラックフォーマルウェアは8割が所有、デザイン面に強い不満

黒といえばブラックフォーマルウェアですが、現代OLの8割がこれを所有しています。その7割は「ワンピース」で、「ドレス」や「和服」は1割強の所有率です。現在のブラックフォーマルに対する不満点は「よいデザインが少ない」「デザインの種類が限られている」に集中しており、デザインに対する不満が強くなっています。

過半数のOLが「黒が似合う」と認識、主なアイテムを7割以上が所有

過半数のOLが「黒は似合う」と認識しています。そのためか、黒の服は主なアイテム(スカート、パンツ、セーター、コート、ワンピース、スーツなど)を7割以上が所有しています。そして、上下を黒で決めて外出するのは、約3割が「1週間に1回以上」という頻度の高さです。

黒で決める理由は4割が「とくになし」、3割は「おしゃれな気分の時」

黒ずくめで外出する時の理由は4割が「とくになし」で、黒は街着の定番カラーとして定着しています。3割は「おしゃれな気分の時」を挙げ、おしゃれなカラーといった捉え方もされています。今後、4割強が「黒の服」を買うつもりでおり、黒に対するニーズはまだまだ高いようです。