社会性報告

社会との取り組み

クラレグループは社会の健全で持続可能な発展が企業としての成長や繁栄の条件であるとともに、企業活動の究極の目標であると考えます。人々にとって価値のある製品や事業を通して社会に貢献することはもちろん、企業市民として一定の節度ある範囲で社会的な問題に取り組むことは、企業として必要な社会貢献であると認識しています。

社会貢献活動

クラレグループは社会基盤が未整備な教育・医療・福祉などの領域で、当社の創意とイニシアチブを生かした社会貢献活動を続けています。また、地域社会との調和のとれた共生をめざして、社員によるボランティア活動を支援しています。

少年少女化学教室

クラレでは、子どもたちに化学実験を体験してもらい、楽しさを知ってもらう教育活動として、小学生を対象に「少年少女化学教室」を開催しています。
この教室は、事業所内の専門教室や、地域の小学校、公共施設などで、社員ボランティアが講師やアシスタントを務めるもので、1992年より毎年各事業所で開催しています。2010年度は延べ10回、282名の子どもたちが参加しました。
シンガポールにあるKuraray Asia Pacific Pte.Ltdでも、中学生を招いて工場見学と化学実験を体験してもらいました。
また、2002年から一般社団法人日本化学工業協会が主催する「夢・化学-21」夏休み子ども化学実験ショーにも出展を続けています。2010年度は高吸水性樹脂を使った芳香剤をつくる実験に約1,200名の子どもたちや保護者が参加しました。

わくわく化学教室(西条事業所)

Kuraray Asia Pacific Pte.Ltd(シンガポール)
での教育の様子

少年少女化学教室開催実績
事業所 教室名 累計開催回数 累計参加人数
合計 192回 6,291名
倉敷事業所 おもしろかがく館 57回 1,627名
西条事業所 わくわく化学教室 53回 1,566名
岡山事業所 おもしろ化学教室 32回 1,098名
新潟事業所 ふしぎ実験室 41回 1,328名
鹿島事業所 おもしろ化学教室 9回 672名

ランドセルは海を越えて

「ランドセルは海を越えて」は戦禍によって教育機会を奪われたアフガニスタンなどの子どもたちに、毎年、日本の小学生が使っていたランドセルを文房具や手紙を添えて贈る国際貢献活動です。
2004年のスタートから7年目を迎えたこの活動は年々その規模が拡大し、2010年は約9,000個のランドセルが全国各地から集まりました。子どもたちの思いの詰まったランドセルは、ジョイセフ(財団法人家族計画国際協力財団)をはじめ、関係団体やクラレグループ社員の手で仕分けられて梱包された後、さらに多くのボランティアの協力を得て海を渡り、今年も現地の子どもたちに届けられました。
また、2010年度も継続して秋田県立大学の「ヒマラヤプロジェクト」(ヒマラヤ山村の小学校に電灯をともす活動)を通じて、ネパールの子どもたちにランドセルと文房具をプレゼントするなど、活動の裾野を広げています。

アフガニスタンの子どもたち
(写真:ジョイセフ提供)

ネパールの子どもたち
(写真:秋田県立大学ヒマラヤプロジェクト提供)

知的障害者の自立支援

クラレは、障害者に雇用機会を提供することによって、その自立を支援するため、地域の福祉施設と連携して知的障害者のための作業所を設置しています。
新潟事業所の「クラレ作業所」は、1997年に中条町(現胎内市)と社会福祉法人七穂会「虹の家」の協力を得て、知的障害者就労の場として開所し、生産工程で発生する端材をリサイクルするための分別や、備品の製作などを行っています。2007年には西条事業所の「ひまわり作業所」が開所し、生産工程で発生する残糸をリサイクルするための回収や計量作業を行っています。
また2011年2月にも、鹿島事業所で、社会福祉法人神栖啓愛園の支援により「あおぞらワークス」を開設、液状樹脂の梱包用の袋の製作を開始しました。
倉敷事業所で作業服のクリーニング・歯科材料のラベル貼付作業に従事している社員を含めると、合計4つの事業所で、8名の指導員と34名の社員が働いています。

あおぞらワークスの作業室内の様子

液状樹脂梱包用袋を製作する作業員

医療施設、福祉施設へのサポート

日本のフィランソロピーの先駆者である初代社長の大原孫三郎は数々の医療施設、福祉施設、文化・研究施設の創立に携わりました。クラレは社会貢献の一環として、「社会福祉法人石井記念愛染園」「公益財団法人大原美術館」「財団法人倉敷中央病院」「社会医療法人同心会西条中央病院」に対する経営面のサポートを継続するほか、事業所の福利施設を活用した高齢者介護施設を運営しています。

大原美術館

愛染橋病院

倉敷中央病院

西条中央病院

東日本大震災に関する支援

先の東日本大震災を受けて、クラレグループでは、被災された方・被災地に、義援金として1億円を寄付したほか、マスク・衛生ふきん・除菌ワイパーや包帯などのクラレグループ製品を救援物資として寄付しました。各事業所で「クラレふれあい募金」を中心とした寄付・募金を、国内外の関係会社からはマッチングギフト形式の募金など、さまざまな形で被災地支援を行いました。
また、新潟事業所では、社宅を開放して被災地の方を受け入れ、避難生活を支援しました。

クラレふれあい募金
クラレでは、社員の寄付金に、その同額を会社がプラスして行う寄付制度であるマッチングギフトを、「クラレふれあい募金」の名称で1992年7月からスタートしました。制度に賛同する社員が給与100円未満の端数を積み立て、さらにその同額を会社が拠出。集まったお金を基金として、社会福祉団体等に物品を寄付するなど、社会福祉に役立てています。